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【自然】地球環境の再生
畜産業・農業の環境負荷
今や日本の畜産酪農は世界で最も他国に依存した工業型畜産(工業型畜産ではない、対する放牧形態での飼養割合は、酪農3%[xiv], 肉用牛14.1%[xv], 豚3%[xvi], 採卵鶏 2.5%[xvii])。
海外から大量の飼料を輸入している(飼料自給率は粗飼料78%、濃厚飼料13%で、飼料全体26%[xviii])。
餌を輸入することにより、温室効果ガスの排出、石油の大量消費をしている。
(海外での飼料の生産・輸送を含め、日本の工場型畜産では豚肉1kgあたり7.8kgのCO₂、牛肉1kgあたり23.1kgのCO₂を排出している。[xix]輸入元の大部分はアメリカ・ブラジル等地球の裏側にある国であり、食物量×輸送距離で産出されるフードマイレージも高い。[xx])
輸入元の国では飼料生産のために次のような環境問題や社会問題を引き起こしている。
・地球の肺と言われるアマゾンの熱帯雨林伐採[xxi][xxii]
・伐採による火災[xxiii]
・生物多様性破壊[xxiv]
・土地劣化[xxv][xxvi]
・水枯渇[xxvii][xxviii]
・牧草生産に耕運使うため、おびただしい炭素が出る
・肥料枯渇[xxix]
・飼料作物で外貨を稼ぐため、人間用食料生産が阻害される[xxx]
→動物共栄の里山で行う耕作放棄地への放牧による家畜の飼養管理は、これらの問題の解決策になりうる。
[xiv] 農林水産省https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/tikusan/bukai/h2603/pdf/05_data5_rev3.pdf
[xv] 農林水産省https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/attach/pdf/index-1277.pdf
[xvi] 全国町村会https://www.zck.or.jp/site/column-article/20308.html
[xvii] 畜産技術協会https://jlta.jp/test/wp-content/uploads/2023/12/factual_investigation_lay_h26.pdf
[xviii] 農林水産省https://www.naro.go.jp/laboratory/nilgs/kenkyukai/2331a66b1c3876a4554d8181b474aab8.pdf
[xix] 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/45380
[xx] 農林水産省https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/goudou/06/pdf/data2.pdf
[xxi] 熱帯森林保護団体https://rainforestjp.com/deforestation/current-state/
[xxii] Esquireニュース https://www.esquire.com/jp/news/a36872837/amazon-release-more-co2-than-absorb/
[xxiii] BBCニュースJAPAN https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-49443871
[xxiv] WWFジャパンhttps://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/5131.html
[xxv] ロイター https://jp.reuters.com/article/world/-idUSKBN2S70EL/
[xxvi] 朝日新聞Globe+https://globe.asahi.com/article/12358808
[xxvii] 東京大学大学院農学生命科学研究科 https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20201027-1.html
[xxviii] エキサイトニュースhttps://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_202106_post_233800/
[xxix] アメリカ穀物協会https://grainsjp.org/cms/wp-content/uploads/dlm_uploads/NETWORK_181_web.pdf
[xxx]Institute of Developing Economy https://www.ide.go.jp/library/Japanese/Publish/Reports/InterimReport/pdf/2005_04_11_02.pdf

01
飼料の自給自足(野草活用)
一般的な畜産業では飼料として穀物を与える。日本は飼料穀物のほとんどを輸入に頼っており、輸入元の国での森林破壊、砂漠化、地球温暖化促進などを引き起こしている。
動物共栄の里山では、地域の在来野草を飼料とし自給自足することで、家畜の飼料輸入による環境破壊を起こさない。

03
地球環境再生型農業
(regenerative agriculture)
2015年、FAO(国連食糧農業機関)は、世界の土壌の約33%が劣化しており、このままでは食料生産に深刻な影響が出ると警告した。
また、農業は気候危機を深刻化させている二酸化炭素排出量の最大25%を占めていると言われる。
欧米でregenerative agriculture(リジェネラティブ・アグリカルチャー)と呼ばれる地球環境再生型農業は、土壌の肥沃さの回復、肥沃さを生み出す土壌及び農場全体の生態系の再生、土壌の炭素貯留効果増大、農家の生活向上、動物福祉向上を目的にする。
土壌微生物が増えることにより、生産する作物の栄養価も向上する。
具体的手法としては、・不耕起/減耕起栽培・堆肥の使用などがある。
[引用]
・パタゴニア https://www.patagonia.jp/regenerative-organic/
・朝日新聞Globe+ https://globe.asahi.com/article/12358808
・東洋経済 https://toyokeizai.net/articles/-/645310?page=3
04
不耕起栽培
土を耕さずに作物を育てる栽培手法。
土壌を農業機械で耕し、化学肥料等を投下して作物を育てる慣行農業を見直し、自然の力を利用して土壌を回復させるとする手法として注目されている。
基本的な手法は、①土をかき乱 さない(耕さない)、②刈った草、地面を覆う被覆作物などで土表面を覆う(マルチング)…土をむき出しにすると、日射や風雨で土壌構造が破壊され、保水力や保養力が低下、③複数の作物や雑草も含め畑に生やしておく混植などがある。
[引用]
・マイナビ農業 https://agri.mynavi.jp/2024_02_24_256097/

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05
自然栽培
※執筆中
06
有機農業オーガニック
(モーガニック)
※執筆中


07
エコ畜
動物共栄の里山の放牧は、農林水産省が環境負荷軽減型持続的生産として支援するエコ畜[注]に該当する。
[注]農林水産省https://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/ecotiku/r6_eco_tiku.html
08
食料の自給自足
日本の食料自給率は38%(令和5年、カロリーベース)だが、自給率を引き下げている要因は飼料自給率の低さ(27%、令和5年)にあると言われている[注]。地域の在来野草を餌にすることで、輸入飼料の使用量を減らし、飼料自給率を高められると考えられる。
食料自給率を上げることは、人間の食の安全保障確保にもつながり、飼料の自給は激変する世界情勢の中でも安定して家畜の餌を確保し続けることにつながる。
[注]農林水産省 日本の食料自給率https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html


09
フードマイレージ0
飼料の多くを北米・南米からの輸入に頼る日本の畜産業では、食料の輸送距離と輸送量による地球環境負荷を示す「フードマイレージ」が高くなりがち[注]だが、地域の野草を牛の餌とする動物共栄の里山ではフードマイレージゼロである。
[注]中田哲也「フード・マイレージ新版 あなたの食が地球を変える」(2018年1月、日本評論社)
10
飼養管理コスト削減
土地さえ入手できれば、草地には野草がたくさんあるため牛の餌代がかからない。 青草の枯れる冬季も、夏に耕作放棄地の野草を活用して保存餌にすることで、自給しているため安い。省力化。通常の酪農と比して3分の一~10分の一程度のコストで飼養可能。


11
楽農
動物本来の生態に合った環境で幸せに過ごす動物と楽しく農業をすることは、農業をする人にプラスの効果がある。
