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【収支報告】六子看護基金について※8/1時点

平素より当園の活動をご支援、応援くださりありがとうございます。


ご報告が大変遅くなり、申し訳ございません。


3月に皆様からご支援頂いた六子看護基金の収支について、【現時点でレシート確認できているもののみで一旦】報告させて頂きます。


■収入の部

3/1~3/23の期間で76名の方(団体含む)から総額¥1,977,300

全国の皆様からご支援頂きました。誠にありがとうございました。


■支出の部

六子の看護にかかった費用に主に使わせていただきました。

残金は高齢牛・要看護牛の医療費・高齢餌代に使わせていただいたほか、今いる牛たちに万一のことがあった際のための看護設備を整えるために使わせていただいています。

一部、修理や購入済で支払いが終わってないもの、レシートが来てないものがありますので、そちらは後日報告いたします。そちらも含めると、基金は全額使い切る予定です。



収支全体
収支全体
六子の看護にかかった費用内訳
六子の看護にかかった費用内訳
高齢・要看護牛餌代、医療費 備えの費用(購入済み)
高齢・要看護牛餌代、医療費 備えの費用(購入済み)

※残金の使い道(後日正式に報告)

レシート未回収のため詳細な金額はまだ把握できていませんが、概算で分かっているもの:

・看護食の餌を獣害から守る電気牧柵機10万円、

・同じく餌を風雨から守り、地面への直置きを防ぐパレット2.28万円、コンパネ・遮光シート屋根8万円

上子・まみの看護食を守る設備
上子・まみの看護食を守る設備

・看護中の牛を浸水から守る排水溝を掘ったり埋葬で使ったりしたバックホウ修理代(修理済み請求待ち)、起立不能牛を2点で吊り上げ立たせ、砂等の重い敷料を運んで牛舎地面を整地するホイールローダー修理代(修理待ち)計30万円などの支払いに充てる予定です。

ホイールローダー
ホイールローダー

※領収書・レシート画像は希望された方に別途閲覧フォルダアクセス情報をお送りしています。ご希望の方はmoomowworld@gmail.comまで。


[1]六子の看護にかかった費用104万円

※六子が立てなくなった1/29~3/10に看護にかかった費用の他、1/29以前に購入し六子の看護にも利用したもの、3/11以降に六子の埋葬等にかかった費用も算入しています。


①看護用餌代 計20万円

・生牧草、乾燥牧草 16万円

・配合飼料 2万円

・野菜、果物その他 2万円

ご説明:

a.衰弱する六子が食べられる柔らかい生牧草、腹部が圧迫されている六子が少しでも栄養をとれる濃厚飼料(ガス膨れにならないよう少量だけ)を新たに入手する必要がありました(※元気な牛用の野草ロールなどの今までの餌以外に、去年からは、高齢の母牛用に柔らかい草の農地を新たに借りてロールを作ってきていました。最初はそのロールを食べられましたが、次第にそれも全く食べられなくなっていきました)

b.そのための餌代は、今まで頂いていた六子の里親30名分やサポーター口座へのご支援金を集めても、足りませんでした。

生牧草支援金で購入した生牧草箱
生牧草支援金で購入した生牧草箱

c.少量でも、大好きなおやつの野菜や果物が辛い毎日の中での楽しみで、とても喜んでいました。立ち上がろうとした後のお疲れ様の餌が、闘病する気力の面で非常に重要でした

野菜を購入した無人直売所
野菜を購入した無人直売所
野菜
野菜
I様にお送りいただいたリンゴ
I様にお送りいただいたリンゴ

生牧草や乾草牧草、食欲落ちた牛でも食べやすい発酵飼料、りんごやサツマイモなど、少しでも食べられるものを、と物資やお金を贈ってくださった皆様に心より感謝申し上げます。 


②看護設備等資材費計37万

・吊り上げイージーアップ 8.5万円

・チェーンブロック4万円

・単管パイプ、クランプ等8万円(※緊急だったので、看護期間以前に購入した別の設備のパイプとクランプを約5万円分流用したため、それは看護期間後に購入して補填しています)

バックホウ駆動用資材・燃料、暗い牛舎内でも看護するためのライト、ヒーターなど16.5万円

吊り上げ設備の設営中
吊り上げ設備の設営中

チェーンブロック
チェーンブロック
イージーアップを付けた六子(おろした状態)
イージーアップを付けた六子(おろした状態)

③六子看護等人件費33万円

寝返りと吊上げ補助アルバイト、埋葬時重機操縦アルバイト代 

埋葬の様子
埋葬の様子

④通勤・移動交通費5万円

帰還困難区域に通うためのガソリン代

※六子に与えるヘイキューブをふやかしたり、ぬるま湯を飲ませたりするためにお湯が必要で、楢葉から大熊町までお湯を運ぶため、また富岡町に届いた生牧草や果物や医薬品、資機材を運ぶのにボランティアの方々分含め毎日2-4往復分(一往復40km)かかりました。


⑤ボランティア活動費2万円

終日看護や牛舎改造等の作業をされたボランティア用差し入れ代等


⑥消耗品2.3万円

ペットシーツ、キッチンタオル、ゴミ袋など

※座り込んだまま動けない六子の排泄物を受け止めるためのペットシーツなど、衛生面等で必要だったものです。

六子のお尻の下にペットシーツやおむつを敷きました
六子のお尻の下にペットシーツやおむつを敷きました

⑦牛の医療費3.5千円

消毒用等の市販薬代 

有志の獣医の先生が全てボランティアで六子の往診をしてくださり、体調の確認や吊り上げ指示など、きめ細かく見てくださいました。また、抗生剤、消炎剤などを寄付くださり、電話やメールでのリモート診療にもご協力くださいました。

また、K農家様にキトサン等六子の背骨を再生させるカルシウム剤を頂きました。

心より感謝申し上げます。


⑧水・冬季お湯確保1千円

・お湯を沸かすためのガスボンベ等

※看護期間より前に買ったものも含まれていますが、ストック分として看護期間に使用したもの。もーもーガーデンは火気厳禁のためガスコンロを使えませんでしたが、一部富岡もーもーワールドでガスコンロで沸かして大熊へもっていったものがありました。


⑨通信2.5万円

・獣医の先生・作業ボランティアとの連絡、状況記録や発信のための通信費


⑩牛見守りカメラ代7千円 カメラ通信費


⑪電気確保1万円 バッテリー、ケーブル等


⑫施設管理道具・燃料4千円 刈払い機燃料代等


⑬事務費660円 手数料等


[2]歯が一本の高齢牛上子、歯の弱いまみの餌代・医療費 47万円

①看護用餌代40万円

・酒粕発酵飼料TMR 6t 34万円(+運送費6万円)※資材代は今後精算

震災前から唯一生き残っている上子は、牛舎での飢餓時か、放浪中に異物を食べたせいで消化が弱く、また歯が全て抜けて1本になってしまい六子と同じで柔らかいものしか食べられなくなっています。そして3月以降下痢がずっと続いています。

次の春まで足りるかは分かりませんが、柔らかくおいしく、看護食として上子の大好きな餌、TMRを購入しました。

※六子お母さんが、看護時に青草も乾草もなかなか食べられなくなってきたときに、栃木県の農家の方とW様がご厚意で分けて下さったこの美味しい酒粕発酵飼料は食べられていました。

子牛の頃の飢餓の後遺症で太れず野草ロールが固くなってきた歯の弱いまみにも、補助食として少し与えています。

看護食を食べる上子
看護食を食べる上子
餌の入ったフレコンバッグ
餌の入ったフレコンバッグ

※里親様からの寄付金(餌代使途)は、ラップ代約30万円、ロール作り農機軽油代、グラブ修理代(大友農機さんにかなりかかると言われています。請求来次第支払い予定)、ロールベーラー修理代に充てさせていただきます。


②医療費 7万円

・上子の胃腸薬(消化障害用薬、生菌剤、殺菌消毒薬などの医療費)


[3]備えの費用(購入済みのもの) 4万円

①富岡事務所ガス設置費 2万円

六子の件を教訓に、冬-7℃の氷点下でも、少しでもガーデン・ワールドに近いところでお湯が沸かせるよう、富岡の事務所にガス設備を設置しました。(最初はガス関係のルールのため、電気が来ていないインフラ未復旧の場所の農地への設置ができないと言われていましたが、手を尽くし、遅すぎますがようやく設置が叶いました)


②看護設備等資材費 2万円

看護用ライトなど

ライト
ライト

[4]今後の看護への備えについて

当園は、東日本大震災から電気水道ガス等インフラが未復旧で、餌搬入なども規制される最も通行制限が厳しい帰還困難区域のため、畜舎飼いではなく、広大な敷地に自生する野草を牛が勝手に食べてくれる限りなく自然に近い周年放牧の牧柵施設をメインに建設せざるを得ませんでした。

また被災して地獄を経験してきた牛達だからこそ幸せに大往生してほしいと、餌となる野草が生える農地のひたすらな拡大、ストレスフリーな環境作り等、被災牛の生存率と健康なQOL(どちらも被災牛牧場の中では突出して高い)を維持するために、【健康が前提の予防】に資源を全振りしてきました。

牛達も牛舎へは寒い時や悪天候の時以外はほぼ入らずにいつも健康体で、進んで放牧地にいたため、牛舎設備や緊急時の吊り上げ器具など、前日まで元気な場合の突発的な起立不能などの【倒れた後】への備えが最近まで不十分でした。

事前に備えていれば、もっと早く用意出来れば、六子を救えたかもしれないものが様々ありました。

これを改善してまいります。


①バックホウ、ホイールローダー(前述)


②火気厳禁の場所でも使える暖房

設備マイナス8度の氷点下で、食べる量が落ちて胃での微生物発酵ができなくなり、六子お母さんの体温が36度、平熱より3度も極度に低下してしまっていました。毛布やホッカイロも大変助かりましたが、やはり部屋全体を暖かくするためのちゃんとした暖房設備が必要でした。(一万円で買った中国製ヒーターはすぐ故障してしまいました)


③お湯が沸かせるシステム

六子お母さんが亡くなる前は曇天も多く、最後の1週間は、雨・雪が続きソーラーバッテリーも全く使えませんでした。【雨でも曇りの日でも、火気厳禁の場所で使える、餌桶や道具を清潔に洗えたり点滴パックを温められたりするシステム】を導入したいです。


④今回は緊急対応で六子の部屋だけ改造しましたが、上子の部屋で倒れた場合(今回の六子のように、背骨が損傷して場所を動かせない場合)に備えた牛舎改築


⑤コーヒーのように屋外で立てなくなった場合の、風雨に耐えられる移動式の広いテント。(鉄管パイプをコーヒーが移動する度に打ち替えていったので、風雨に脆弱でした)

コーヒー看病時に用意したテント
コーヒー看病時に用意したテント

⑥獣医療費(ぽてころは8日間で40万円、六子お母さんは3日間ボランティアで診療していただけましたが、寝返り起立補助アルバイト代がかかりました)


⑦起立不能検知アラートシステム

例)ユーピーアール社 牛の体調管理システム「DXタグ」

※画像はユーピーアール社HPより


など、

被災して怪我や飢餓の後遺症があったり、震災から十五年経ってどんどん高齢になっていく牛たちを、不調があった時にすぐに治せたり、安らかに穏やかに看取るための設備は備えておきたいです。


〈お知らせ〉六子看護基金は今後も寄付を継続募集します

未曾有の大震災、原発事故、その後の処分、飢餓など、地獄を経験したなかで奇跡的に生き延びた牛たちだからこそ、大自然のなかで健やかに草を食み続けてほしいし、最期は幸せに穏やかに命をまっとうできるようにしたいです。(生活環境がストレスフリーなら、被ばくは関係なく、世界が驚くほど大往生できると思います)

母性のかたまりで、本当に全ての牛や人に優しかった六子お母さん。

最期まで子どもの幸太や旦那のたくま、そして孤児のまみ、カール、群れの皆を心配して、全力で生きようとしていました。

遺された皆を守りたい、辛苦をなめてきた牛たちだからこそ、健やかでいてほしいし、最期は安らかに逝ってほしいので、不調や立てなくなった時の備えはしておきたいです。(すぐに立てれば治る可能性が大幅に上がります)


ご協力いただける方用に、群れの皆の母だった六子の名を冠した看護基金は以降も残し、今後看護が必要になる牛用に、備えます。

支出は領収証・レシートを全公開し、ご支援は引き続き募集していきます。

(※他のご支援の収支についても全公開を予定しています。事務作業をお手伝いいただける方はご連絡下さい)

【六子看護基金】(六子お母さんが大事にしていた牛たちのための看護の備え基金)

・使途

今後当園の牛が立てなくなったり、不調になったりした際の看護にかかる費用。

◆[4]で挙げた項目

(獣医療費、看護餌代、資機材費、燃料代、重機修理代)

また、そのような状況に備えるために、設備を整備するための費用。

(暖房、湯沸かしシステム、起立設備、見守りアラートシステム)

・支援先口座

楽天銀行 第三営業支店(253)7666920普通口座

一般社団法人 ふるさとと心を守る友の会 六子

〈カナ:シヤ)フルサトトココロヲマモルトモノカイ ムツコ〉


※里親口座への支援金は餌代に、サポーター口座への支援金は設備費・通信費等に使わせていただいています。それとは別に、看護の備えのための基金となります。


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以上、皆様からのご支援に、改めて心より御礼申し上げます。


埋葬のため運ばれる六子と夫のたくま
埋葬のため運ばれる六子と夫のたくま
バックホウを追い、運ばれる六子を見つめるたくま
バックホウを追い、運ばれる六子を見つめるたくま

大熊の大地に眠る六子へ
大熊の大地に眠る六子へ

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